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中国からの便り

第180回:新型コロナ禍の下で静かに過ごした旧正月

ロビーを飾る年花とキンカン。

イギリスの植民地だった香港は多様な東西文化が混じり合っている。その象徴の一つは祝日だ。中秋節など中国の伝統的な祝日のほか、クリスマスやイースターなども盛大に祝う。そのなか、旧暦新年(旧正月)は最も大切な年中行事として位置づけられる。中華圏の旧正月の過ごし方は地域によって異なる。今回は新型コロナ禍下における香港での旧正月の過ごし方を紹介する。

香港では、旧正月の約1カ月前からショッピングモールや集合住宅のロビーなどで大きな桃の花枝などの「年花」(縁起の良いお花)やキンカン(広東語で幸運と富を意味する「金吉」と同じ発音)などの鉢植えが飾られる。赤提灯や「揮春(ファイチュン )」(新年の抱負や縁起の良い言葉を書いた赤い紙)の飾りは至る所にみられる。しかし、今年は華やかな飾りを自粛するところが多いため、関連業者は大きな悲鳴をあげているようだ。

旧正月(今年は2月12日)の準備は家の大掃除から始まる。旧暦12月28日は新年を迎える定番の「大掃除の日」。部屋を綺麗に片付け、幸福と恵みを家に運ぶ事を祈る。旧正月3日目までは掃除をしてはいけないというタブーがある。その理由は、幸福が家から逃げるからだと言われている。

旧正月期間、香港では新年を祝うさまざまなイベントが開催される。今年、花火大会など多くのイベントは中止となったが、恒例の「花市(フラワーマーケット)」は規模を縮小して開催された。子供の頃から親と共に訪れる花市は筆者の思い出が詰まった場所。今年も家族とコーズウェイベイのビクトリアパークで開催された香港最大規模の花市に生花を買いに行ったが、例年のような賑わいはなく、閑散とした雰囲気で、すごく寂しく感じた。

筆者の家庭では、大晦日に親戚一同が外で夕食を共にする習慣がある。今年は18時以降の店内飲食が禁止されたので、初めて家で家族と旧正月の定番料理「盤菜(プンチョイ)」を作ってみた。盤菜は、香港の無形文化財にも指定されており、土鍋などでアワビ、ナマコ、シイタケ、花膠(魚の胃袋)、車えびなどの食材を段々と重ねてじっくりと煮込む料理で、1皿で色々な種類の食材を楽しめる。

新年の挨拶回りをする「拝年」(バイニン)は年始恒例のイベントとなる。香港では、日本のお年玉に相当する「利是(ライシー)」を親戚、知り合いの子供、未婚の成人や日頃お世話になっている方(マンションの警備員、馴染みのレストランの店員など)に幅広く配る習慣がある。利是を渡す時、送る側と貰う側の両方は「恭喜發財」(お金が儲かりますように)、「身體健康」(健康でいられますように)や「心想事成」(願い事が叶いますように)などの祝い言葉を交わす。お年玉袋の色は魔除けの赤色が一番多く使用され、入れる金額は20香港ドル(約270円)や50香港ドルが一般的な相場。例年、香港人はお年玉袋をたくさん用意しなければならない。今年は新型コロナの影響で拝年がなくなり、新年挨拶はオンラインで行われ、利是も「デジタルお年玉」形式で配ったため、お年玉袋を渡す機会は大きく減った。親戚との集まりがなくなったため、寂しい旧正月だったが、彼氏は出来たかなど返答に窮する質問攻めを避けることができ、筆者は解放された気分で過ごすことが出来た。

最後に、当コラムの読者の方々の「身体健康」、「生意興隆」(商売が順調でありますように)を祈る。

(東洋証券亜洲有限公司(香港現地法人) 黄 蘊姸)

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