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中国からの便り

第179回:コロナ対策冬の陣 検査と隔離で厳戒モード

食堂の2人席には椅子が一つだけ。大事なのは距離感です(撮影)東洋証券

「いつもと違う高速道路を使いましょうか」――。ライドシェアの運転手からこう提案された。1月下旬、出張先の北京で空港から市内へ向かう際の出来事。理由を聞くと、新型コロナの感染者が出たホテル近くを通らない工夫という。冬が本格化し、感染者がやや増加傾向にある中国でも警戒感が再び高まっている。

北京ではタクシーやライドシェアの運転手に対して新型コロナワクチンの接種が優先的に行われている。車を呼ぶとアプリ上に出てくるドライバーの顔写真。その横に最近「ワクチン接種済み」「PCR検査陰性」などのマークが見られるようになった。くだんの運転手に聞くと「先週受けたよ。14〜28日以内に2回目を接種予定」とのこと。会社もドライバーも客も安心。「三方良し」の精神さながら、皆の懸念払拭に役立っているようだ。

中国では感染者が多く出たエリアはリスク地域に指定され、多くの場合ロックダウンが行われる。ただ、昨年の武漢(湖北省)、今年に入ってからの石家荘(河北省)など市全体を対象としたものは少なく、社区や街道など場所を限定した方式が主流だ。日本で言えば「○○町△番地」が一時閉鎖されるイメージ。移動・外出はできず、買い物は自治体の担当者などが代行することが多い。

北京郊外の数カ所でもロックダウンの真っ最中だった。タクシーで封鎖エリア近くをたまたま通ったが、即席の検問ゲートで交通規制が厳重に行われていた。この中に身動きが取れない市民がいるので、なんだか切ない気持ちになる。

中国のコロナ対策は単純明快。大規模なPCR検査と徹底的な封じ込めの二本柱だ。1年前の初動の遅れに対する批判は絶えないが、その後は中国式管理社会の面目躍如。政府主導でコロナ抑え込みに成功しているように見える。

北京滞在中、南郊の大興区全域で160万人規模のPCR検査が実施され、西城区や東城区など天安門広場近くのエリアでも全員検査が始まった。居住民に加え、該当区内での勤務者も対象。出社すると「はい、皆さん。まず検査でーす」と施設に連れて行かれたという。たまたま居合わせた旅行者や出張者も巻き込まれる可能性がある。私は隣の区にいたが、いつ検査の波が及んでくるか分からずドキドキ状態。ホテルの部屋のドアが突然ノックされる夢も見た。いやはや、心臓に悪い。

まぁ、検査自体は別に怖くないのだが、問題は結果が出るまでの行動制限。足止めを食らうのは勘弁願いたい。それを避けるため、上海へのフライト時間を早めに変更し、早朝5時にチェックアウトしてそそくさと空港へ向かった。夜明け前の氷点下の中、首都脱出に成功。大げさに見えるかもしれないが、これも中国式リスク管理と割り切るほかない。夜逃げ感(朝逃げ?)も拭えませんが......。

さて、上海では「北京からの帰還者」として自宅マンションから若干警戒される羽目になった。管理人に移動経路を報告し、受付玄関で毎回体温検査がある(これはどこの居住区でも一緒)。一方、私の不在中に上海でもプチクラスターが発生し、市中心部の一部エリアがロックダウンされていた。一難去ってまた一難。逃げたつもりが逃げ切れていない。

そして、いつものように感染者の行動履歴がネットで晒されている。その中に、私もよく行く火鍋レストランを発見。「やっぱり火鍋は人気があるなぁ。冬の定番だもんね」と一瞬思ったが、すぐに現実回帰。灯台下暗し。今そこにある危機。当面、派手な移動は自粛するのが賢明か。政府や各自治体は春節(旧正月)帰省を取りやめるよう促している。例年よりやや大人しい旧暦新年になりそうだ。

(東洋証券上海駐在員事務所 奥山 要一郎)

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