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中国からの便り

第178回:前半堅調も後半伸び悩みか 自動車とハイテクに注目

2021年の注目テーマ及び有望セクター

2021年の中国株式市場休場日程

2020年の中国株式市場は、新型コロナの感染拡大の影響で年初から春にかけて軟調に推移するも、その後買い戻される展開となった。経済活動の早期正常化などが市場を押し上げた格好だ。年後半はやや上値が重く、高値圏でもみ合った。上海総合指数は2,646pt(20/3/19)の安値から3,400pt台まで回復。深セン成分指数は一時9,578pt(20/2/4)まで売られる場面もあったが、年末に14,000ptまで上昇した。政府がインフラ投資などの景気刺激策や消費促進策を実施し、建機大手の三一重工(600031)や免税最大手の中国旅遊集団中免(601888)など内需株の上場来高値更新が目立った。

さて、21年はどのような展開が予想されるだろうか?

まずは、第14次五カ年計画(2021~25年)の初年度で政策相場という観点が注目されそう。内需拡大や米中関係の緊張緩和への期待が高く、穏やかなブル相場が見込まれる。中国経済や株式の動向について現地の主要証券各社の見解をまとめてみた。

経済成長率は8.0%以上と見積もられている。政府は消費主導の景気拡大や設備投資拡大などに注力し、内需を重視する方針。供給側構造改革を進めながら、外需依存から内需中心の成長モデルへの転換が経済をけん引する1年になるとの見方がある。

株式市場は、年前半は堅調に推移するとの楽観的な声が多い。経済の力強い回復や政策支援などのポジティブ材料が相場動向に反映されそうだ。ただ、中盤から後半にかけては大規模なロックアップ解除の影響で上値が重い展開になるとの見方もある。市場は約5年ぶりの高バリュエーションとされ、大株主による利益確定売り懸念もくすぶる。

これまで相場を左右してきた「海外資金の流入」は伸び悩みそう。海外投資資金によるA株買い越し額は20年(1945億元、12/21時点)を下回り1000億元規模になると見込まれる。ただ、「MSCI新興国指数における中国A株の組み入れ比率の引き上げ」「科創板銘柄のストックコネクト対象入り」などが実現すれば資金流入を後押ししそうだ。

上海総合指数のレンジは3,000~3,800pt、深セン成分指数は11,000~17,000ptを予想する。まず、前者は18年の高値3,587pt(18/1/29)の回復がポイントとなろう。後者は15年の高値18,098pt(15/6/12)を目指す展開となりそうだ。とは言え、米中関係の改善が見られなければ、上値は重いと見る。

東北証券は、ブル相場の第二段階初期と見て、上海総合指数が3,800pt台(20年12月下旬の3,400pt前後から約12%上昇)に乗せ、さらに4,800ptまで上昇するとの強気な見方だ。一方、中信証券は、前半は穏やかな上昇相場継続も、その後は高値圏でもみ合う展開と慎重姿勢を崩さない。

物色の中心は自動車やハイテク株となりそう。中国の自動車市場は4年ぶりのプラス成長が見込まれ、最大手の上海汽車集団(600104)が注目されよう。新エネ車の販売拡大に伴い、熱管理システム製品に強みを持つ浙江三花智能控制(002050)の動向も気になるところ。ハイテク分野では、多数の地場系証券はコロナ禍で需要が高まったクラウド関連の成長余地が大きいと見て投資テーマに挙げている。用友網絡科技(600588)などの値動きにも注目したい。

懸念材料は、米中関係の悪化によるハイテク分野の規制強化や不動産などの過剰債務問題。問題が深刻化すれば投資家のリスク回避の動きも強まろう。

(東洋証券上海駐在員事務所 山藤 秋男)

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