好調な企業業績が株価を下支えするだろう
7/8~12の米国株式市場は、確りの展開を想定。
米1~3月実質GDP確定値は前期比年率1.4%増(季調済)と、改定値(同1.3%増)から上方修正された。個人消費は下方修正されたものの設備投資や住宅投資は引き上げられ、米景気の底堅さは保たれているようだ。7月半ばから本格化する4~6月決算では、S&P500の予想増益率は前年同期比10.5%増(エネルギーセクター除く、LSEG予想、6/28時点)となる見通し。引き続き好調を維持すると見られる企業業績が株式相場を下支えするとみる。
ナスダック総合指数が7/3に取引時間中、終値ともに史上最高値を更新した。AI関連事業等の企業業績拡大を期待した買いがハイテク株に集まっているのだろう。7/9~11には半導体関連展示会「SEMICON WEST 2024」がサンフランシスコで開催される。技術や製品等に関する新たな発表があれば半導体株の更なる上昇後押しに繋がろう。
経済指標では7/11に発表予定の6月CPIに注目か。5月CPI、PCEではインフレ鈍化を確認できる内容だっただけに、6月CPIでも鈍化傾向が確かめられれば、FRBによる利下げ期待が高まろう。
7/12のJPモルガン チェース(JPM)を皮切りに米銀の決算発表が始まる予定。米大手31行は6/26にFRBのストレステスト(健全性調査)を通過し、JPモルガン チェース(JPM)やゴールドマン サックス グループ(GS)等は増配を発表した。底堅い米景気を背景に良好な業績見通しに期待したい。
(7/4朝記 投資情報部 岩井)