米ハイテク銘柄への資金流入に今後も期待
6/24~28の米国株式市場は、確りの展開を想定。
6/18にハイテク株比率の高いナスダック総合指数は7日続伸し、史上最高値を更新した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も最高値を更新しており、半導体関連銘柄が好調だといえる。6/6に米国半導体工業会(SIA)が発表した4月の世界半導体販売額は前月比1.1%増の464億ドルとなり、前月比でのプラス成長は4カ月ぶりだった。在庫調整が進み、販売が回復していると見られる。前年同月比では15.7%増加しており、値動きの良い米国のハイテクIT関連銘柄への資金流入が今後も期待できそうだ。
FRBは大手銀行を対象とするストレステスト(健全性審査)の結果を6/26に公表する予定。昨年は結果を受けた後に多くの米銀行が増配を打ち出したこともあり、今年も健全性を踏まえた上で、各社が余剰資本を株主に還元する可能性があろう。また現在の高金利環境の長期化もあいまって銀行株に注目が集まろう。
11月の米大統領選を巡り、バイデン大統領とトランプ前大統領は6/27にテレビ局主催の大統領候補討論会の初回に参加する予定。劣勢が続く世論調査での挽回を狙うバイデン大統領と裁判問題から世論の注目をそらしたいトランプ前大統領の双方にとって好都合だと思われる。テレビ討論会は過去の大統領選で勝敗を決する転機となることもあり、政策の内容だけでなく、表情やしぐさ等も重要になりそう。
(6/19記 投資情報部 岩井)