半導体メモリの回復からハイテク株の更なる上昇に期待
4/1~5の米国株式市場は、確りの展開を想定。
FRBは3/19~20に開かれたFOMCで、政策金利を据え置き、年内に0.25%pt×3回相当の利下げ見通しを維持した。
また、パウエル議長は量的引締め(QT)について、「かなり早いうちにペースを緩めることが適切になる」と表明。QT縮小が市場金利の上昇ペース鈍化に繋がり、利下げとともに株式市場にプラスに働くと見られ、3/21にS&P500は史上最高値を更新する動きとなった。
足もと半導体メモリのスポット価格の回復基調が続いている。在庫整理のサイクルが終わり、在庫積み増しのサイクルに入ってきているようだ。3/20に決算発表を行ったマイクロンテクノロジー(MU)も製品カテゴリ別でDRAM、NANDがそれぞれ前年同期比52%増収、同77%増収と好調な内容を示した。在庫循環は約40カ月ごとに訪れるとされており、好調なハイテク株の上昇はしばらく続きそうだ。
4月の第1週は、4/5発表予定の3月雇用統計に注目か。引き続き賃金インフレの減速が確認できるかは焦点になりそうだが、市場予想(Bloomberg)では平均時給の伸びは前月比で加速をすると見ている。3/29がグッドフライデーで祝日になるため、同日発表予定のPCEコアデフレーターの株価への織り込みは4/1以降になる。結果によっては週前半のボラティリティが大きくなる可能性に留意しておきたい。
(3/27記 投資情報部 岩井)