好調な経済指標と企業業績が株価を下支えするだろう
2/12~16の米国株式市場は、引き続き決算発表による個別銘柄の選別が進むと予想する。
1月第5週の米S&P500種株価指数の騰落率は、前週末比1.3%続伸。2/2発表の1月の雇用統計は強い結果となり、早期利下げ観測が後退。長期金利が4%台に上昇した一方、メタ・プラットフォームズ(META)、アマゾン・ドット・コム(AMZN)等の好決算によってハイテク株は好調。S&P500は史上最高値を更新した。
米個人投資家は強気のようだ。米個人投資家協会(AAII)によると、今後6カ月間の株式相場を強気にみる投資家は49.1%(1/31時点)と13週連続で過去平均の37.5%を上回る。楽観を強めた投資家が株式投資を積極化しているとみられるが、景気や金融政策の前提が崩れれば投資家の楽観がしぼみ、売りに繋がる可能性も想定しておきたい。
OECD(経済協力開発機構)は2/5に経済見通しを公表した。米国の24年の成長率は、昨年11月発表時より0.6%pt高い2.1%としており米経済の堅調さを示す内容であった。また、S&P500構成銘柄の内、230社が23年4Qの決算発表を終えており、80%の企業が市場の利益予想(LSEG集計、2/2時点)を上回っている。S&P500(除エネルギー、同)の増益率は11.3%の予想となっており、好調な企業業績が株価を支える要因となろう。
(2/7記 投資情報部 岩井)