堅調な情報技術セクターが市場をけん引か
11/20~24の米国株式市場は確りの展開か。
11月第2週のS&P500は前週末比+1.3%と続伸。10/23に一時5%を超えた10年国債利回りは、4.5%前後まで低下。情報技術セクターの上昇もあり、株式市場は堅調だった。また、11/14発表の10月CPIが市場予想を下回る内容であったことは、利上げ打ち止め観測を強めることになりそうだ。
全米小売業協会(NRF)は、11/2にホリデー支出(11月~12月の小売売上高、自動車ディーラー、ガソリンスタンド、レストランは除く)が過去最高を更新する見通しを示した。アマゾン・ドット・コム(AMZN)やウォルマート(WMT)といった小売企業へ投資家の関心は向かいそうだ。
S&P500種株価指数採用銘柄の内、455社が23年3Qの決算発表を終え、81%の企業が市場の利益予想(LSEG集計、11/10時点)を上回った。情報技術セクターは90%の企業が市場の利益予想を超えており、特に堅調であった。
11/20にはキーサイト・テクノロジーズ(KEYS)、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)などが決算発表を予定している。中でも11/21引け後に予定されているエヌビディア(NVDA)の決算発表に期待か。11/13にGPUの新製品「H200」を発表。生成AI利用でのデータ処理能力が従来品「H100」に比べ高速になるという。決算発表時には業績と合わせて経営陣のコメントに注目したい。
(11/15記 投資情報部 岩井)