好調な決算見通しにより底堅い値動きか
7/24~28の米国株式市場は、底堅い展開か。
S&P500の7/11~17の騰落率は+1.9%。セクター別では、米6月CPIやPPIが市場予想を下回った事を受け、利上げ長期化懸念の後退により米10年債利回りが低下したことから情報技術、コミュニケーション、一般消費財セクターが上昇を牽引した。また、リスクオンの地合いから生活必需品、公益等のディフェンシブセクターは軟調な展開となった。個別では、セールスフォース(CRM)やエヌビディア(NVDA)、メタ・プラットフォームズ(META)等が好調。一方で、鉛ケーブルの問題を巡る不透明感から通信のAT&T(T)や同業のベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)は今後の財務不安から売られた。
決算発表では、7/25発表予定のアルファベット(GOOGL)やマイクロソフト(MSFT)、ネクステラエナジー(NEE)、メタ・プラットフォームズ(META、7/26発表予定)等に注目か。7/14に発表されたJPモルガン(JPM)の4~6月期決算は市場予想を上回り好調な滑り出しとなったことから、今後の業績への期待が下支えになると見られる。
7/25~26にはFOMCが開催される予定。金利先物市場は7月FOMCでの1回分(0.25%)の利上げをほぼ織り込んでおり、年内にもう1回分の利上げがあるかどうかが焦点となっている。今後の政策運営方針に関してどのような発言があるか、パウエルFRB議長の会見に注目したい。
(7/19記 投資情報部 松川)