戻りを試す展開か。ビッグテックの決算に注目
10/24~10/28の米国株式市場は決算シーズンが無難なスタートを切ったことから戻りを試す展開か。
米国の決算発表では銀行の純金利収入が大幅に増加。ネットフリックス(NFLX)の決算も大幅に予想を上回った。企業業績に悲観的な見方が多かったことから、ハードルが下がっていたと考えられる。ビッグテックの決算が無難に通過すれば、買い戻しが先行すると思われる。
来週はアルファベット(GOOGL、10/25)、マイクロソフト(MSFT、10/25)、メタ・プラットフォームズ(META、10/26)、アマゾン・ドットコム(AMZN、10/27)、アップル(AAPL、10/27)の決算発表が予定されている。アップルはiPhone 14 Proが好調との声がある一方、iPhone 14シリーズの販売は不調との報道もあり見方が交錯しているようだ。需要動向が注目されよう。アマゾン・ドットコムは、3Qは保有するリビアン株の評価益を計上する可能性がありそうだ。またアドビは米国のホリデーシーズン(22/11/1~12/31)のオンライン売上高は前年比2.5%増との予想を公表しておりアマゾンの4Qの見通しも注目されよう。アルファベットやメタ・プラットフォームズは既に減収予想でバリュエーションも大幅に低下。広告収入の悪化がどの程度織り込めたか注目されよう。
S&P500のe-miniの投機筋のネットポジションは16.4万枚の売り越しまで減少(10/11時点)し、ショートポジションの買い戻しが入ったと思われる。ビッグテックの決算が無難な内容であれば、ショートポジションをスクエアに戻すような動きが継続すると考える。
(10/19記 投資情報部 藤本)