押し目買いのタイミングを探る場面か
5/23~5/27の米国株式市場は、景気後退への懸念はあるものの、押し目買いのタイミングを探る場面か。FOMC議事録の内容次第では相場全体に安心感がでる可能性も。
5/23にズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)、5/26にワークデイ(WDAY)やゼットスケーラー(ZS)などハイテク企業の決算が予定。ハイテク株の多くが年初来で大幅に株価が調整。一部のハイテク企業には押し目買いが入る兆しもあり、決算次第ではその兆候が強まりそうだ。
5/17発表の小売売上高は、前月比0.9%増となった。ガソリンスタンド売上高を除く部分は同1.3%増となり米個人消費は堅調さが示唆された。ただウォルマート(WMT)、ターゲット(TGT)等の小売企業の決算は輸送費用や人件費などのコスト高で利益率が圧迫され懸念が残った。
5/3~4のFOMCではパウエルFRB議長は75bpの利上げに対して否定的な見解を示し、次の2回は50bpの利上げとの見通しを示した。ただ市場の反応は芳しくない状況。4月CPIはインフレの根深さを示唆。5/25発表予定のFOMC議事録で50bpの利上げへの支持が確認されれば安心感もでそうだ。
この他週末にはMSCIの半期の見直しが予定。MSCIワールドインデックスにはメタバース関連のロブロックス(RBLX)やエネルギーインフラ企業のクアンタサービシズ(PWR)等が、MSCI米ラージキャップ300指数にはバフェット氏が買い増したオキシデンタル・ペトロリアム(OXY)や配当貴族銘柄のニューコア(NUE)等が加わる予定。
(5/19朝記 投資情報部 藤本)