【日本株投資戦略】衆院選は与党で過半数維持がポイントに
10/28∼11/1の日本株式市場は、神経質な展開を想定。
衆院選の結果や日米の決算発表、重要イベントを織り込む必要がありそうで、場合によっては、一時的な波乱も想定されよう。衆院選のポイントは与党で過半数の維持、決算発表のポイントは保守的と思われた会社の期初の通期予想が上方修正されるか、という点になろう。
衆院選に関しては自民党の苦戦が一部で報じられているが、足もとの日経平均の値動きを見るに、既に一部を織り込み始めていると言えそうだ。また、選挙の結果次第で政府は来夏の参院選も考慮した上で経済政策を打つと考えられることや、新たな連立の可能性などから、下値リスクは限られると思われる。押し目買いが有効な戦略となろう。
ドル/円は9月半ばに一時140円程度の円高に振れる場面があり、輸出関連企業の業績下振れ懸念があったと思われるが、足もとドル/円は150円近辺まで下落しており、4~9月期の業績に対する不透明感は後退していると考える。中国景気の減速に対する警戒感はあろうが、円安や米経済の強さ等が企業業績、そして日本株を下支えすることになろう。
日銀の金融政策決定会合が10/30~31に開催予定、11/1(日本時間の夜)には米10月の雇用統計が発表される予定で、週後半は様子見気分が強まりそう。その後も、米大統領選挙の投開票が11/5にあり、米FOMCが11/6~7に開催の予定。加えて国内企業の決算発表も同時進行となることから、月を跨いで緊張を強いられる場面が継続しそうだ。
(10/23記 投資情報部 大塚)