【日本株投資戦略】ボラ高止まりで波乱想定も、外部環境は悪くないと
10/21~25の日本株式市場は、値固めの展開を想定。
本格的な決算発表シーズンを間近に控えるタイミングであることから、決算を見たいとして様子見気分が強まる場面がありそうだ。しばらくは、既に決算発表が始まった米個別銘柄の動向などを見ながらの売買になると思われる。
ただ、ボラティリティーが高止まりしており目先波乱を想定も、荒れ相場は投資機会を得るイベントとして捉えたい。円安傾向にあるドル/円や高値近辺で推移する米株式市場など外部環境は悪くないと言えそうで、日本株の支援材料になろう。日経平均は10/15に終値で39,910円となり、「高市トレード」で付けた9/27の高値(39,829円)を終値で突破するなど、上値余地も見え始めた印象か。
10/27は衆議院議員総選挙の投開票日。物価高への対応を含む経済対策や自民党の政治資金問題を受けた政治改革などが主な争点になりそう。自民党、公明党の両党で過半数(233議席)を確保できるかが焦点となりそう。選挙結果によっては10/28の日本株は寄り付きからブレる可能性がありそうで、注意したい。
決算発表は3月決算企業を中心に来週から徐々に始まり、11月半ばまで続くことになる。なお、決算発表の前半のヤマ場は10/31(木)の289社(10/16時点、全決算期、全市場、QUICK調べ)。そして、後半のヤマ場は11/14(木)で555社(同)となっている。決算が出そろう11月中旬頃まで、個別企業の業績を吟味する相場展開になると考えている。
(10/16記 投資情報部 大塚)