【日本株投資戦略】一時的には波乱想定も、押し目は買いで臨みたい
10/7~11の日本株式市場は、もみ合いの展開を想定。
9/27(金)大引け後に、石破氏が自民党新総裁に選出されたことで9/30(月)の日経平均は大幅下落となった。株式市場が警戒するのは、資産運用立国実現プランは今後どうなってしまうのか、そして石破氏が総裁選中に金融所得課税強化や法人税と所得税に引き上げ余地がある、とした点だろう。もっとも、その後同氏の「貯蓄から投資の流れは決して止めてはならない」との発言や「デフレ脱却最優先の経済・財政運営」への期待もあり、過度な懸念は後退したと思われる。ただ、しばらくは不透明感が残りそうな気配で、一時的には波乱も想定されよう。押し目買いで臨みたい。
自民党総裁選後、ドル円は一時円高に振れたが日経平均の下落は限定的であったこと、足もとの円高程度では企業業績を悪化させることはないと思われること、等から今後の動向に過度な懸念は不要と考える。
石破氏は、衆議院を10/9に解散し10/27に投開票を行う方針。一部報道によれば、所信表明演説は10/4、そして10/7からは各党代表質問に入る見込み。重要政治イベントが目白押しに。
11/5から東証の取引終了時刻は15:30に延長される。これにあわせて大引けの売買については、クロージング・オークション(CA)が導入される。具体的には、15:25からの5分間は売買が成立しない注文受付時間を設けた後、15:30に板寄せを行う。東証は、終値形成の透明性の更なる向上を目指し、多様な投資家の需給を十分に取り込んだ上で終値を決定したいと考えているようだ。
(10/2記 投資情報部 大塚)