【日本株投資戦略】新総裁への期待が日本株をサポートしよう
9/30∼10/4の日本株式市場は、値固めの展開を想定。
米FOMCや日銀金融政策決定会合を波乱なく通過したことで、日本株を取り巻く環境は改善傾向と言えよう。加えて、高値近辺にある米株式の動向は、投資家のリスク許容度を高めることになりそう。もっとも、日経平均の38,000~39,000円は年初来で売買の多い価格帯であることから、目先は需給の改善を待つ必要がありそうだ。
注目の自民党総裁選の投開票は9/27(金)で、その結果が判明するのは大引け前後になりそうだ。よって、結果を織り込むタイミングが週初(9/30)になる可能性もある。新総裁への期待が日本株をサポートしよう。
10月は前半に小売などを中心に決算が発表される。賃上げやインバウンド消費等が関連企業の業績に与えた効果を確認したい。その後、10月下旬以降は、3月決算企業の中間決算等の発表がある。徐々に個別銘柄の業績に投資家の関心が向かうことになろう。
10/1に9月調査の日銀短観が発表される予定。前回(6月調査)の24年度想定為替レート(全規模・全産業)は144.77円(上期144.96円、下期144.59円)で、足もとの水準よりも若干円安レベルでの想定となっていた。このところの円高を背景に、レートがどの程度修正されたかを確認したい。輸出関連企業を中心に想定レートの見直し等により通期業績予想の微調整が行われることになりそうだが、米景気の軟着陸や内需の緩やかな拡大を前提とすれば、大きな修正にはならないと思われる。
(9/25記 投資情報部 大塚)