【日本株投資戦略】個人は利食い先行で、買い余力は十分か
7/22∼26の日本株式市場は、もみ合いの展開を想定。
基本的には、本格的な決算発表シーズン入りを間近に控え、先行する米企業の決算発表や日本企業の業績予想の修正などを手掛かりに、個別材料を中心に売買が展開して行くのがこの時期の相場といえよう。ただ、今回は日経平均が6月下旬から急ピッチに上昇し7/11には史上最高値を更新するも、翌7/12には1,033円安するなど荒い値動きに。しばらくの間は利益確定の売りをこなす必要があると思われることや、短期筋の投機的な先物の売買による波乱の可能性があることに留意が必要か。
もっとも、デフレ脱却の見通し、企業統治改革の進展に対する評価、今期業績予想の上方修正期待等が相場を下支えしよう。加えて、米主要株価指数が史上最高値近辺にあることも日本株にとっては強力な支援材料と言えるだろう。目先の材料で下落するようなら、買いの好機と捉えたい。
海外投資家は6月第4週と7月第1週に合計で約1.47兆円(現物+先物)の買い越し、今回の相場上昇をけん引した。その一方で、個人投資家は同期間に約1.13兆円(同)の売り越しになったが、その分買い余力はありそうだ。
3月決算企業を中心に、4~6月期の決算発表がスタートする。決算発表の前半のヤマ場は7/31(水)の289社(7/17時点、全決算期、QUICK集計)。そして、後半のヤマ場はお盆休み入り前の8/9(金)で815社(同)となっている。
(7/17記 投資情報部 大塚)