【日本株投資戦略】日本株は新たなステージに移行したと考える
7/16~19の日本株式市場は、確りの展開を想定。
東証株価指数(TOPIX)は7/4に史上最高値を34年7カ月ぶりに更新。日経平均は7/9に史上最高値を更新し、初めて終値で41,000円台に乗せた。市場のムードは良好と言えそうで、日本株は新たなステージに移行したと考える。急ピッチな上昇で、目先は利益確定売りが出ると予想するが、買い遅れた投資家も多いと思われ、下値は押し目買いが支えると見る。相場全体のムードが改善する中、バリュー株とグロース株を循環物色する流れとなろう。
2・8月決算企業等の決算発表は7/16でほぼ終了する見込み。その後、7月下旬ごろから3月決算企業を中心に4~6月期の決算発表がスタートする。もっとも、実際に本格化するのは月末以降ということもあり、目先的には様子見気分が強まる場面もありそうだ。投資家の多くは決算を見てから売買したいと考えているだろう。
東証など国内の4証券取引所は7/2に、23年度の株主分布状況調査の結果を公表。金額ベースでみた外国法人等の日本株の保有比率は31.8%(前年度比+1.7%pt)と、これまで最高であった14年度の31.7%を上回り、過去最高を更新した。デフレ脱却や企業の資本効率改善への期待が背景にあったと思われる。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は7/5、23年度の業務概況書を発表。運用収益額は45兆4153億円(過去最高)、収益率は22.67%(20年度に次ぐ2番目)となった。国内外の株式の上昇が追い風に。ちなみに、23年度末の運用資産額は245兆9815億円。
(7/10記 投資情報部 大塚)