【日本株投資戦略】急ピッチな印象も強い相場が返ってきた
7/8~12の日本株式市場は、強含みの展開を想定。
日経平均は7/2に40,000円の大台を回復した後、翌7/3には506円高し、40,580円で取引を終了。3/22に付けた上場来高値にあと307円の水準まで上昇した。また、TOPIXも7/3に年初来高値を更新するなど堅調。また、TOPIXコア30指数(時価総額・流動性が特に高い30銘柄が対象の株価指数)も同様に7/3に年初来高値を更新。こちらは、銀行株や時価総額の大きい主力銘柄が相場を押し上げていると言えよう。ただ、急ピッチな印象もあり、目先は売りをこなす必要も。
3月決算企業の1Q(4~6月)決算の発表は7月下旬から始まる予定だが、その前哨戦としての安川電(6506)の1Q(3~5月)決算発表(7/5)に投資家の注目が集まろう。製造業の業績を予想する上で参考になりそうだ。
日銀は6/27に24年1~3月期の資金循環統計を発表。3月末の家計の金融資産は前年同期比で7.1%増の2199兆円となり、1年前に比べ146兆円増加した。株式等が同33.7%増、投信が同31.5%増と資産拡大に貢献した。新NISAスタートの寄与もあったやに思われる。
日銀は7/1に6月調査の短観を発表。企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業・製造業で13%ptとなり、前回3月調査の11%ptから2%ptの改善に。24年度の大企業・製造業の設備投資額は前年度比18.4%増となり、3月調査時点の同8.5%から大幅に上方修正された。なお、24年度の想定為替レートは144円77銭で、実勢に比べて保守的な想定に。
(7/3記 投資情報部 大塚)