【日本株投資戦略】投資環境は徐々に改善に向かうと考える
5/13∼17の日本株式市場は、値固めの展開を想定。
4月の日経平均は4カ月ぶりの下落となった。月間で1,963円安(月末終値比較)し、下げ幅は22年9月以来の大きさとなったが、下落率で見れば4.86%安(同)であり、昨年秋からの上昇を考慮すれば、健全な調整であったと言えそうだ。
ひとつ留意すべきは、日経平均の38,500~40,000円は年初からの売買の多い価格帯であることか。目先的には戻り待ちの売りや利益確定の売りをこなす必要があると思われる。
これまで、不透明な外部環境に対する懸念や日々発表される企業決算を見たいとする投資家心理、そして大型連休などから買いづらさが意識される状況であったと思われるが、投資環境は徐々に改善に向かうと考える。
なお、決算発表は5/13~15の3日間で約1600社が発表を予定しており、いよいよ大詰めといった状況に。今期の好業績が見込まれる企業、積極的な株主還元策を発表する銘柄に注目が集まろう。
5/16に24年1Q(1~3月)のGDP(1次速報)が発表される予定。QUICK集計(5/7時点)の実質GDP(前期比年率)の予測中央値は1.6%減となっており、前回23年4Q(10~12月、同0.4%増)からマイナス成長に転じる見通し。物価上昇による節約志向の継続や自動車大手の認証不正による減産が影響したもよう。もっとも、2Q(4~6月)にはプラス成長になると考える。
(5/8記 投資情報部 大塚)