5/20~24の日本株式市場は、保ち合いの展開を想定。
3月期決算企業の決算発表がほぼ終了。今後はアナリストの評価などを交え、銘柄選別が行われることになろう。
決算に関しては、前期(24年3月期)の実績(QUICK集計、東証プライム上場企業、5/15時点、1056社)は、売上高が23年3月期比4.19%増、営業利益は同13.51%増、純利益は同8.38%増と堅調な結果に。一方、今期(25年3月期)の会社予想(QUICK集計、東証プライム上場企業、5/15時点、906社)は、売上高が24年3月期比で2.87%増、営業利益は同1.87%増、純利益は同4.89%減とかなり保守的な予想か。
例年のように期初の会社計画は慎重な見通しで、今のところ積極的に株価を押し上げるような材料にはなっていないが、悲観する必要はないだろう。時間の経過と共に予想は修正されると考えられることや、昨年春以降の日本株上昇の根底には、東証の資本効率改善要請等を背景とした日本企業のガバナンスの改善に対する期待やデフレ脱却見通し等があったやに思われる。目先の業績予想に一喜一憂する必要はないだろう。積極的な自社株買いや増配などの株主還元策を発表する企業に注目したい。
日経平均は高値を付けた3/22から大きく調整した印象だが、日経平均高配当株50指数は3/22の水準を上回る状況。新NISAの効果もありそうだ。市場全体の環境は悪くないと言えよう。