【日本株投資戦略】為替変動でブレるようなら、押し目買いの好機と捉えたい
4/8~12の日本株式市場は、もみ合いの展開を想定。
日経平均は新年度入りした4/1に前営業日比566円安し40,000円の大台を割り込むなど、ほろ苦い幕開けに。国内金融機関から期初の益出し(含み益が出ている保有株を売却すること)が出たと思われるが、程よい過熱感の解消になったと考える。日本の構造的な変化を評価する流れに変化はなく、よって過度に需給を懸念する必要ないと見る。4月は海外投資家が現物を買い越すアノマリー(理論的根拠があるわけではないが、当たると思われる経験則)や新規資金の流入期待などもあり、先高観は維持されると考える。
留意すべきは為替の動向か。鈴木財務相は3/27に「行きすぎた動きには断固たる措置をとる」と発言。仮にドル/円相場が152円台に下落し、その後下げスピードを増すような局面では、政府・日銀が円買い介入に動くと考える。為替水準の変動が株式市場にも影響し、一時的にブレ幅が大きくなると思われるが、そこは押し目買いの好機と捉えたい。なお、日銀が4/1に発表した3月の短観では24年度の想定為替レートは141.42円となっており、実勢に比べ保守的な見通しに。
4月第2週は2・8月期決算企業を中心とした銘柄の決算発表が佳境を迎えるタイミングとなる。QUICKの集計(4/3時点、全市場・全決算期)によればピークは4/12(金)で171社が発表する予定。足もとの実績や今後の会社見通しの内容に留意したい。なお、3月決算企業の通期決算発表は4月下旬ごろから徐々に始まる予定。
(4/3記 投資情報部 大塚)