【日本株投資戦略】海外の主要株価指数の中で際立つ存在に
2/26~3/1の日本株式市場は、確りの展開を想定。
日経平均は2/16にザラ場で38,865円まで上昇し、史上最高値まであと50円程に迫る場面があった。年初来(昨年末と2/21終値の比較)の上昇率は約14.3%(値幅にして約4,800円の上昇)で、海外の主要株価指数の中で際立つ存在に。
東証プライムの売買代金は2/16に6.72兆円まで増加し、プライム移行後で2番目に多い金額となった。海外投資家は現物株式を年初から6週連続で買い越し、一方で個人は1月第2週に大幅に利食いしたことで資金面で余裕があると見られ、目先の需給は良好か。
急ピッチな上昇に対する警戒感から上値は重くなりそうとの見立てもあろうが、急騰により買い遅れた投資家の買いが、逆に入りやすい状況か。好業績や構造的変化への期待や評価を背景に、堅調相場が継続すると考える。有り体に言えば「音楽が鳴っているうちは、踊り続けなければならない」を地で行く相場と言えよう。史上最高値は通過点となろう。
3月決算企業の3Q累計(4~12月)の決算発表が終了した。QUICKの集計(東証プライムの3月決算企業、2/20時点)によれば、今期(24年3月期)業績の会社予想は、売上高が前期比3.95%増、営業利益は同14.56%増、純利益は同7.98%増に。経済活動の本格再開や値上げの浸透、円安が収益を押し上げたと思われる。ここからは、来期(25年3月期)業績を織り込みながら株式市場が動くことになろうが、堅調な米国経済や円安基調の継続が業績を支えると見る。
(2/21記 投資情報部 大塚)