【日本株投資戦略】史上最高値を視野に捉えたと言えそうだ
2/19~22の日本株式市場は、上値余地を探る展開を想定。
足もと、ボラティリティーは高めの推移となっており、値幅を伴い上下に振る場面がありそう。急な変動に留意したい。
日経平均は2/8に743円高、2/13には1,066円上昇し、終値で37,000円の大台を回復した。90年1月以来、34年1カ月ぶりの高値圏にある。真空地帯を駆け上がるような勢いで上昇、史上最高値を視野に捉えたと言えそうだ。
過熱感は警戒されるものの、上昇基調が続く日本株について「持たざるリスク」、今流行りの言葉で言えばFOMO(フォーモ、Fear of Missing outの略で、取り残される不安との意味)を意識する投資家も多かろう。海外投資家を中心に国内勢も含め、買いが継続すると見る。
急騰のきっかけは、日銀の内田副総裁が2/8の講演で、マイナス金利政策の解除後も緩和的な金融環境を維持する考えを示したことと思われ、日米金利差が意識され円が対ドルで下落。円安を材料視した短期筋の先物買いが上げを主導したと見られる。加えて、指数構成比率の高い銘柄の上昇が日経平均をさらに一段押し上げたと言えよう。
ただ、日経平均の上げピッチが速いとの印象も。相場全体の動きを反映しやすいとされるTOPIX(東証株価指数)との比較では、日経平均の騰勢が際立つ状況か。気持ちに余裕があるのなら、押し目を待つのも良案と考える。
(2/14記 投資情報部 大塚)