【日本株投資戦略】根強い押し目買い意欲が下値を支えよう
2/5~9の日本株式市場は、確りの展開を想定。
決算発表が佳境を迎えており、その内容を踏まえた個別銘柄の選別物色が売買の中心となろう。実績や通期見通し、来期の感触等を評価する流れが本格化しよう。中国景気が個別企業の業績にどのような影響を与えているのかを確認し、織り込む必要がありそうだ。
足もと、騰勢は一服しているものの、年初からの株価指数の急上昇もあり、テクニカルな視点からは「節分天井、彼岸底」のようなアノマリー(理論や根拠があるわけではないが当たっているかもしれないとされる相場の経験則)が意識されやすい状況か。もっとも、上げピッチの速さに着いて来れず、買いそびれた投資家も多いと考えられ、根強い押し目買い意欲が下値を支えよう。
買い主体として注目される海外投資家の売買動向だが、24年1/19時点の累積買い越し金額(現物のみ、12年1/6からの累積、QUICKの集計データ)は8.4兆円に過ぎない。ちなみにアベノミクス相場華やかなりし頃の15年6月には、海外投資家の累積買い越し金額(同)は21.6兆円に達する場面があった。余力は十分にありそうだ。
投資家の視線はどうしても馴染みのある日経平均に向かいがちだが、日経500は既に史上最高値を更新している。日経平均に対して、①対象銘柄数を拡大し、より広く市場実勢を反映、②対象銘柄は固定せずに毎年全面的に見直す、ところに特徴がある。日経平均の史上最高値38,915円を、過度に意識する必要はないだろう。
(1/31記 投資情報部 大塚)