【日本株投資戦略】急発進も目先の調整リスクを恐れる必要はないと考える
1/22~26の日本株式市場は、値固めの展開を想定。
日経平均は1/5~15に6連騰し、終値ベースで2,613円上昇。1/4の大発会のザラ場安値から1/16のザラ場高値で見ると3,546円の急騰に。先物が買いを主導したと見られるが、日本の変化を評価した中長期資金の買いも相当程度ありそうで、腰の強い相場になりそうだ。年初からの急騰で指数の過熱感は否めないが、今後とも国内外で日本株への関心が高まることが想定され、押し目は買い場と捉えたい。足もと、ボラティリティーは高めで推移しており、一時的に値幅を伴い上下に振る場面もありそうだ。
急騰の要因として考えられるポイントを以下に挙げてみたい。①日本企業の多くが、バブル崩壊後のバランスシート修復と資本蓄積の局面を経て、投資を活発化させる局面入りしたと思われること。②東証が資本コストや株価を意識した経営に向けた取り組みを開示した企業の一覧の公表を1/15から始めたことで、ガバナンス改善が更に前進すると期待されること。③その結果として、経済環境の変化、すなわちデフレからの脱却(インフレ経済への移行)の確度が高まると予想されること。④半導体サイクルの底打ちからの反転の予想。⑤新NISAのスタート。
ガバナンスの改善は海外投資家を中心に持続的な日本株投資に繋がると見る。そして、日本経済の持続的な成長にも寄与することになろう。
(1/17記 投資情報部 大塚)