12/11~15の日本株式市場は、もみ合いの展開を想定。
足もと日経平均は、やや広めのレンジでの推移となっているが、12月の米FOMC(12/12~13)通過後はアク抜け感から、再度上値余地を試す場面があると考える。
米金利低下による円高が上値を重くするとの見方もあるようだが、過度な懸念は不要と考える。7月の円高局面(約8円の円高)で日経平均は約2,000円下落したが、今回(約6円の円高)の反応は限定的なものと言えよう。主要な輸出関連企業の想定レートは140円前後となっており、直ちに業績に影響を与えるものにはなっていない。見方を変えれば、円高は海外投資家のドルベースの日本株のパフォーマンスを改善させることになると見られ、押し目買い意欲を強めるイベントとも言えそうだ。
12/12以降にIPOを予定する企業は13社(12/6時点)。IPOラッシュではあるが、昨年12月の同時期に比べ小ぶりな銘柄が多い印象か。大きく育つことに期待したい。
財務省は12/1に23年7~9月期の法人企業統計調査を発表。売上高(全産業、金融業と保険業を除く)は前年同期比5.0%増の367.7兆円に。経常利益(同)は同20.1%増の23.7兆円となった。決算発表に続いて、足もとの好調な企業業績を再度確認できたと言えよう。設備投資(同、ソフトウエアを含む)は同3.4%増の12.4兆円だった。