【日本株投資戦略】時季的には年末に向けた株高が意識される場面か
12/4~8の日本株式市場は、値固めの展開を想定。
日経平均は7/3に付けた年初来高値(33,753.33円)手前でもみ合いとなっているが、米国の追加利上げ観測後退による米金利の低下が、グロース株のバリュエーションの再評価を促すことで、早晩高値を更新すると見る。海外勢の大幅な買い越しが継続していることや、名実ともに12月相場入りすることで、時季的には年末に向けた株高が意識される場面か。今後、投資家の目線は高値更新からその先の大台に向かうことになりそうだ。
東証が11/24に発表した11月第3週(11/13~17)の投資部門別売買状況(現物+先物、QUICK集計)によれば、海外投資家は約1.0兆円買い越して、3週連続の買い越し、そして2週連続の1兆超の買い越しに。海外投資家は9月第3週から10月第1週の3週間(9/19~10/6)で約3.7兆円を売り越しており、その分の買い戻しが入っていると思われるし、まだ全てを買い戻してはいないだろう。ちなみに、この間日経平均は33,300円台から10/4のザラ場の一時30,500円割れまで下落。その後の上昇を受け、買い戻した後はドテン買い越しに転じたとしても違和感はないだろう。
12/8(金)は12月限先物と同オプションのメジャーSQが控えている。12/7(木)が最終売買日となるため、12/7の後場の取引は短期筋による先物主導の売買で波乱する場面もありそうで、留意したい。もっとも、短期的な需給による波乱は押し目買いの好機と思われ、前向きに捉えたいイベントと言えよう。
(11/29記 投資情報部 大塚)