【日本株投資戦略】重要イベント通過で投資家のリスク許容度の回復に期待
11/6~10の日本株式市場は、下値固めの展開を想定。
中東情勢への警戒感は残ると予想されるが、日銀金融政策決定会合や米FOMCといった金融政策イベント、そして米10月の雇用統計の発表といった重要イベントを通過することで、投資家のリスク許容度の回復が期待されよう。
基本的には本格的な決算発表シーズンであることから、業績に基づいた個別選別物色の動きが強まろう。好業績を期待した買いが事前に入っていたと思われ、足もと市場コンセンサスを下回る内容の決算には厳しい反応となっているもよう。来週は5日間で1490社が決算を発表する見込み(11/1時点、全決算期、QUICK集計)。
このところ日経平均は値幅を伴い乱高下し調整含みの展開となっているが、テクニカル指標には売られ過ぎのシグナルが一時点灯。東証プライム市場の騰落レシオ(25日移動平均)は10/25に74.47%まで低下し、「売られすぎ」の目安とされる80%を下回った。心理的な節目である日経平均の30,500円や長期的な相場トレンドを示すとされる200日移動平均(30,383円、11/1時点)も意識されそう。
長く続いたデフレからの脱却期待を背景に企業が成長への投資を積極化する素地が生まれたと思われること、東証による企業改革が更なるリターンを生み出すと予想されることなど、日本固有の好材料があることにも留意したい。イベント発生等により、先物主導で急落するような場面は買い場としたい。
(11/1記 投資情報部 大塚)