【日本株投資戦略】戦況報道等で急落するような場面は買い場と捉えたい
10/23~27の日本株式市場は、神経質な展開を想定。
本来であれば、本格的な決算発表シーズンを間近に控え、個別銘柄の選別物色になり始めるタイミングだが、中東情勢の緊迫化を背景に株式市場全体が波乱する場面もありそうだ。もっとも、目先はともかく、ロシア・ウクライナ問題からも分かるように、相場への影響が長引くことはないと考える。よって、戦況報道等で急落するような場面は買い場と捉えたい。
ローソン(2651)や良品計画(7453)、イオン(8267)といった小売り大手の決算は、総じて好業績が確認できる内容であったと言えよう。これから始まる3月期企業の中間決算は、円安効果もあり会社計画の通期業績予想の上方修正が期待されよう。
決算発表は3月決算企業を中心に来週から11月半ばまで続くことになる。なお、決算発表の前半のヤマ場は10/31(火)の313社(10/18時点、全決算期、QUICK調べ)。そして、後半のヤマ場は11/10(金)で615社(同)となっている。決算が出そろう11月中旬ごろには、日経平均は再び上値余地を探る展開に転じると考えている。
足もと、投資家心理は悪化傾向にあると見るが、良い話が無い訳ではないだろう。政府は10月中をめどに経済対策を取りまとめるとしており、近々発表される見込み。岸田首相は、あらゆる手法を動員することで、新たな経済ステージへ移行することへの方向感を明確かつ確実にし、経済対策を実行するとしている。株式市場を下支えするものとなりそうだ。
(10/18記 投資情報部 大塚)