8/14~18の日本株式市場は、値固めの展開を想定。
8/14で4~6月期の決算発表がほぼ一巡することで、今後は業績に基づいた銘柄の選別が行われることになろう。基本的には今後も好業績が期待できる銘柄が投資対象になりそうだ。夏季休暇中の投資家も多そうで、決算発表という重要イベント通過で一時的に夏枯れのような商状になる可能性も。もっとも、秋の上昇に備える意味でも押し目があるようなら、買い場と捉えたい。
日経の集計(対象はプライム上場の3月決算企業621社)によれば8/4時点で、23年1Q(4~6月)の純利益は前年同期から20%増とのこと。値上げの浸透や円安効果があったもよう。足もと、総じて堅調と言えそうだ。
TOPIXグロース指数をTOPIXバリュー指数で割った倍率は8/4に1.142倍となり、19年2月以来、約4年半ぶりの低水準に。7月の日銀金融政策決定会合でイールドカーブ・コントロール(YCC)の柔軟化を背景に金利上昇基調の強まりが予想される中、バリュー株優位の状況が強まっており、当面この流れが継続か。
8/15に4~6月期のGDPが発表される予定。QUICK集計(8/8時点)の実質GDP(前期比年率)成長率の予測中央値は+3.1%となっており、前回(1~3月期、同+2.7%)に引き続き、非常に高い成長率になる見込み。外需が成長を牽引したとみる。