【日本株投資戦略】プライム市場全体で見れば、日本株は堅調と言えよう
8/21~25の日本株式市場は、もみ合いの展開を想定。
国内では決算発表が一巡し手掛かり材料に欠けることや、2023年年初からの日経平均の価格帯別売買高を見ると32,500円手前の価格帯での売買が多く、戻り待ちや利益確定の売りをこなす必要があると思われ、上値の重さが意識されそうだ。また、海外では重要イベントである米ワイオミング州で開催されるジャクソンホール会議を8/24~26に控え、週末は様子見気分が強まろう。
もっとも、弱気になる必要はないと考える。日経平均は値がさハイテク株等の調整の影響を受け、7/3に付けた年初来高値(33,753.33円)に対し距離が感じられる状況だが、TOPIXは8/1に年初来高値を更新するなど堅調な値動きに。プライム市場全体で見れば、日本株は堅調推移と言えよう。
各種報道によれば、中国政府は8/10、日本や米欧、韓国を含む世界78カ国・地域への団体旅行を新たに解禁したとのこと。中国からの訪日客はコロナ前の2019年には約959万人で、訪日外国人全体の約3割を占めていた。足もと、インバウンド関連銘柄には過熱感もありそうで、エントリーするタイミングを計る必要はあろうが、今後の動向に注目か。
8/15に発表された23年2Q(4~6月)の実質GDP速報値は前期比年率換算で6.0%増となり、3四半期連続のプラス成長に。自動車を中心とした輸出の伸びが全体を押し上げた。名目GDPは年率換算では12.0%増だった。
(8/16記 投資情報部 大塚)