【日本株投資戦略】日本経済の構造変化への期待は強いと考える
7/3~7の日本株式市場は、値固めの展開を想定する。
3月末に28,041円であった日経平均は、6/19にザラ場で一時33,772円まで上昇。約2年に渡るレンジ相場の上限を突破したことで、オーバーシュート気味に上げた格好か。その反動で、足もと上値の重さが感じられる場面となり、売り方が優位な状況にあると思われる。
ただ、この売りは利食いや一時的な需給悪化を見越した目先の売りと思われ、過度な懸念は不要と見る。逆に、今回の上昇相場に付いて行けなかった投資家にとって足もとの調整は、よい買い場提供の場面と考えられよう。
4月からの日本株の大幅上昇の背景には、日本経済の構造変化への期待がベースにあると思われ、短期筋の投機的な売りを中長期スタンスの投資家の現物の買いによりカバーできると考える。よって下値余地は限定的なものになろう。
6/22に発表された6月第2週(6/12~16)の投資部門別売買状況(現物+先物、差引き、QUICK集計)によると、海外投資家は11週ぶりに売り越しとなり、売越額は157億円だった。内訳を見ると、先物は6572億円の売り越しになったが、現物は6414億円の買い越し(12週連続)で、その勢いは依然として強いと言えそうだ。
7月は初旬から半ばにかけて、2月決算企業の1Q決算や11月決算企業の2Q累計決算が発表され、月末からは3月決算企業の1Q決算へと続くことになる。
(6/28記 投資情報部 大塚)