【日本株投資戦略】6月短観、大企業・製造業のDIが7四半期ぶりに改善
7/10~14の日本株式市場は、確りの展開を想定する。
7/7に安川電(6506)が1Q(3~5月)決算を発表予定。製造業の業績を予想する上で要注目か。徐々に市場の関心は業績などのファンダメンタルズに向かうことになりそうだ。
6月の日経平均は2,301.16円上昇(月末比較、上昇率は7.450%)し、5月の2,031.44円上昇(同、7.039%)を上回るパフォーマンスとなった。日経の調べによれば、2カ月連続の2,000円超の上昇は日経平均の算出以来初めてのことのようだ。なお、日経平均は月間ベースで年初から上昇を続けており、6カ月連続の上昇に。
日本株好調の背景には、賃金と物価の好循環期待、東証による低PBR改善に向けた経営改革の要請、米著名投資家のバフェット氏が大手商社を買い増し日本株に対して強気な見方を示したこと、世界的な金融引き締め局面のなかで日銀が金融緩和路線の継続方針を示していること、景気後退リスクが諸外国に比べて低いと思われること、などが挙げられよう。
日銀は7/3に6月調査の短観を発表。企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業・製造業で+5%ptとなり、前回3月調査の+1%ptから4%pt改善。改善は7四半期ぶり。半導体などの供給制約の緩和や円安進行等が景況感の改善につながったと思われる。なお、2023年度の想定為替レートは132円43銭で前回から円安方向に修正されたが、実勢に比べて保守的な数字と言えそうだ。
(7/5記 投資情報部 大塚)