【世界市場の見通し】日米中ともにまちまちの展開か
3/28~4/1の世界市場は、日米中ともにまちまちの展開を想定するも、米中は週後半には注意が必要か。
日本株市場は荒れ気味の相場環境で戻りを試すか。日経平均は3/14~3/23に7営業日続伸し、3/23には約2カ月ぶりに28,000円の大台を回復した。短期急騰の過熱感もありそうで、高値波乱に留意したい。3月の日銀短観では、ロシアのウクライナ侵攻や原油高がどの程度企業マインドに影響するか確認したい。業績見通しのヒントにもなりそうだ。
米国株市場は比較的確りも戻り売りや4/6の3月FOMCの議事要旨を警戒し週後半からは上値が重くなる展開か。引続きリバランスによる株式への資金流入期待や空売りへの買戻し圧力が株価を下支えしそうだ。ただFRBのタカ派姿勢が上値抑制要因で、パウエル議長が示唆した50bpの利上げも、オイルショック時のFRBの対応をみればある程度実施される可能性は高いと考える。足元の資源高は供給問題に起因しており、原因が解決しない限り資源高が継続する可能性があると考えられ、資源関連などは比較的有望か。
中国株市場は、前半もみ合いで後半は再度調整の展開か。3/17に習国家主席はゼロコロナ政策修正を暗に示唆。その後深セン市の都市封鎖を解除。また国務院常務会議では全人代で示された減税策や金融緩和の方針が決定された。また金融市場の安定化のため流動性を維持する方針も示された。ただ中国株は底値から相当程度戻っており、都市封鎖の影響が反映した3月PMIの内容次第では景気減速感が高まり再度調整する可能性もありそうだ。
(3/23記 投資調査部 藤本)
【日本株投資戦略】明るい兆しが見え始めたか
3/28~4/1の日本株式市場は、荒れ気味の相場環境の中で戻りを試す展開を想定する。
不透明なウクライナ情勢や米金融引き締め加速観測など懸念要因は依然として残っており、ニュース報道等に振り回される場面もあろう。もっとも、これまでの調整で認識出来る範囲の悪材料を織り込んだとも言えそうで、相場の雰囲気が変わったような印象も。
日経平均は3/14~3/23に7営業日続伸(21年9月以来)し、3/23には約2カ月ぶりに28,000円の大台を回復した。この間に日経平均は2,877円ほど上昇、短期急騰に対する過熱感もありそうで、高値波乱に留意したい。
政府は、新型コロナ対策の「まん延防止等重点措置」を3/21の期限で解除した。目先、外食や観光業界を中心に経済再開への期待が改めて高まる場面がありそうだ。
4/1に日銀から2022年3月調査の短観が発表される予定。
大企業・製造業の業況判断指数(DI)の「最近」は12%ptの予想(QUICKが集計した予測中央値、3/18時点)で、前回2021年12月調査(18%pt)から6%pt低下する見込み。ロシアのウクライナ侵攻問題や原油高等の商品価格上昇が企業のマインドをどの程度冷やしたかを確認したい。23年3月期の業績見通しを考えるヒントになりそうだ。
(3/23記 投資調査部 大塚)