【世界市場の見通し】世界市場は小じっかりの展開か
10/25~10/29の世界市場は小じっかりの展開か。日米共に主力処の決算が発表予定で注目か。
日本株は値固め展開を想定。本格的な決算発表シーズンに突入することで、個別物色の動きが中心になりそう。今回は原油などの資源高や円安・ドル高による輸入物価の上昇等が通期業績見通しにどのような影響を与えるかをみる必要がありそうだ。
米国株は業績期待を背景に比較的確りか。ただ前年比でのハードルの高いアマゾンなど個別では悪材料がある銘柄もあり上値はやや限定的か。また3QのGDPは自動車などの生産下振れなどもあり、3%増(前期比、年率、季調済)に留まる見通し。ただ小売売上高の好調さを踏まえると供給不足分の需要は後ずれする部分もあると考える。
中国株はA株がもみ合い、香港株は戻りを試す展開か。不動産各社へのデフォルト懸念はある程度織込み済みと考える。支援材料には美団への罰金額抑制を好感したテック企業の持ち直しの動きや予想を下回った中国のGDP成長率に対する政府によるテコ入れ策への期待感の高まりがあげられる。また地方政府の起債余力は前年より大きく年末に向けインフラ投資も加速しそうだ。
(10/20記 投資調査部 藤本)
【日本株投資戦略】決算発表シーズン入りで個別銘柄の選別物色が強まろう
10/25~10/29の日本株式市場は値固め展開を想定。
本格的な決算発表シーズンに突入することで、基本的には個別物色の動きが中心になりそう。3月決算企業を中心に決算発表が11月半ばまで続くことになるが、個別企業の決算内容等を吟味することになろう。今回は原油などの資源高や円安・ドル高による輸入物価の上昇等が通期業績見通しにどのような影響を与えるかをみる必要がありそうだ。
決算発表の前半のヤマ場は10/29(金)の373社(10/20時点、全決算期)。そして、後半戦のヤマ場は11/12(金)で658社(同)となっている。
衆議院選挙は10/19に公示され、10/31に投開票となる。選挙になるとよく聞く言葉に、「選挙は買い」というアノマリー(経験則)がある。選挙期間中は株価が上がりやすいということか。確かに経済対策や政治基盤の安定に対する期待や閉塞感の打破等への思いが醸成されやすい時期と言えよう。ちなみに2000年代に入って実施された7回の総選挙を調べてみると、解散から投開票日までの日経平均のパフォーマンスは程度の差はあれ6勝1敗という結果であった。今回も「総選挙は買い」のアノマリーを意識する場面がありそうだ。
総選挙で言えば、賃上げや現金等の給付、減税等の配分を公約に掲げる党が多い印象か。今後、消費に与える影響に留意したい。
(10/20記 投資調査部 大塚)