【世界市場の見通し】世界市場はまちまちな展開か
11/1~11/5の世界市場はまちまちな展開か。
日本株は神経質な展開を想定する。本格的な決算発表シーズンに入ったことで基本的には個別銘柄の動きが強まると予想するが、まず週初11/1のところで衆院選の結果を織り込む必要があろう。日経平均を見ると落ち着きのない印象だが、TOPIXは3月の高値近辺にあり確りとした足取りの印象。弱気は禁物と考える。
米国株は比較的確りか。GAFAMの決算(アップル、アマゾン未発表)はまちまちだが、S&P500の構成銘柄では市場予想を上回る決算を発表する企業が多く、比較的良好と言えそうだ。FOMCではテーパリングの発表が予想されるが、既に来年2回の利上げをFF金利先物は織り込んでおり、ある程度織り込まれた状態と考える。また議会での予算案の進展が見込まれる(民主党内で合意成立の可能性も)インフラ投資関連や年末商戦への期待から消費関連も物色か。
中国株式市場は政策リスクに一服感があり、投資資金の回帰への期待感から、中国・香港市場共にじわり戻りを試す展開を予想。「双11」を控えアリババ集団や京東集団だけでなく、宅配関連の順豊等にも注目か。また中国では再度新型コロナの陽性者数が直近最多まで増加。新型コロナのぶり返しが意識され、オンライン授業やリモート勤務など宅経済関連にも注目か。
(10/27記 投資調査部 藤本)
【日本株投資戦略】TOPIXは確りとした足取りに見える
11/1~11/5の日本株式市場は神経質な展開を想定する。本格的な決算発表シーズンに入ったことで基本的には個別銘柄の動きが強まると予想するが、まず週初11/1のところで衆院選の結果を織り込む必要があろう。また、11/2~3(現地)には米FOMCが開催される予定で、動きづらそう。
選挙は与党で過半数を確保することが勝敗ラインとなりそうで、自民党単独で過半数を維持できれば安心感につながると考える。結果に対する事前の警戒感は強そうなことから、選挙後はアク抜け感が出る可能性もあろう。経済政策等の早期発動による株価押し上げ効果に期待したい。
決算発表の後半戦のヤマ場は11/12(金)で658社(10/27時点、全決算期)となっている。製造業を中心に資源高によるコスト増や供給網(サプライチェーン)の混乱が業績見通しに与える影響の度合いを確認したい。
日経平均だけを見ていると8月末以降、指数は上げ下げを繰り返し落ち着きのない印象だが、東証株価指数(TOPIX)は9月に付けた年初来高値は下回っているが、3月の高値近辺にあり確りとした足取りにみえる。弱気は禁物か。
10/31~11/12の日程で国連気候変動枠組条約第26 回締約国会議(COP26)が英国・グラスゴーで開催される予定。脱炭素はこれまで何度かテーマになる場面があったと思われることから新味はないかもしれないが、新エネルギーや環境と言った関連銘柄が物色される場面がありそうだ。政府は10/22、「地球温暖化対策計画(案)」、「政府実行計画(案)」等を閣議決定した。
(10/27記 投資調査部 大塚)