4/26-4/30の世界市場は、日本株は神経質な展開が想定されるが、米国株は底堅く、中国株は確りか。
米国株はGAFAM等主力処の決算発表を予定。4月以降の上昇を正当化する内容であることに期待したい。日本の感染拡大やキャピタルゲイン課税の増税を嫌気した節もあるが、米国はワクチン普及が進んでおり、低所得者への所得移転も経済を押し上げると考える。
日本株は新型コロナ感染再拡大と決算発表を織り込む展開か。米国株に比べた出遅れ感や潤沢な流動性を背景に押し目買いも入ると見られ、深押しはないと見る。日経ジャスダック平均は4/19に年初来高値を更新。新しい相場の流れが見え始めたか。
中国株は確りの展開を想定。1-3月の小売売上高は前年比33.9%増と大幅に増加していたことに加え、労働節の航空券の予約も順調で、消費が拡大しつつあるようだ。製品価格も上昇が一服しつつあり、金融引締め懸念は一旦後退か。
(4/23朝記 投資調査部 藤本)
【日本株投資戦略】押し目は買いで臨むべき場面と考える
4/26-4/30の日本株式市場は、神経質な展開を想定する。高値圏にある米国株に比べ伸び悩んでいる印象の日本株だが、その背景には新型コロナの感染再拡大による景気改善期待の後退がありそうだ。もっとも、菅首相はワクチンに関し、9月までに全対象者への供給にメドが立ったと考えているとしており、その進捗に注目か。
本格的な決算シーズンを控えて積極的に上値を買い上がる投資主体が見当たらないことも影響していると思われる。保守的な2021年度業績予想が発表される可能性は残るが、時間の経過と共に上方修正される展開になろう。主要企業の決算が出揃うまでは上値が重いと感じられる場面もあろうが、世界的なワクチン普及とそれに伴う経済活動制限の解除やバイデン米政権の積極的な財政政策を考慮すれば、押し目は買いで臨むべきか。
なお来週は月末にあたることから、週末にかけて重要経済指標が発表される。また4/26-27に日銀の金融政策決定会合、4/27-28には米連邦公開市場委員会が開催される予定。
(4/22記 投資調査部 大塚)