【世界市場の見通し】米国は確りも、日中はまちまちの展開か
4/19-4/23の世界市場は、米国は確りも日中はまちまちの展開か。
米国株は決算発表シーズンにあり、ワクチン接種による回復期待から株式が戻り基調にあった航空各社、半導体不足が追い風のラム リサーチが決算発表を予定。業績の見通しによっては関連銘柄も物色されよう。4/22-23には気候変動サミットも予定されており注目か。
日本株は4月下旬から決算発表が本格化する。前半のヤマ場は4/28の157社(全市場、全決算期、4/15時点、QUICK集計)、後半最大のピークは5/14の930社(同)。
5/10からの週には2,203社(同)が発表する予定に。
中国株は金融引締めへの警戒感から神経質な展開か。中国は2060年のカーボンニュートラルが目標。鉄鋼産業のCO2排出量は2025年がピークとされている。政府は鉄鋼産業に減産を指導しているとみられ、鉄鋼価格が上昇している。物価に大きく影響する場合、金利上昇を容認するリスクもあり警戒したい。
(4/15記 投資調査部 藤本)
【日本株投資戦略】決算発表前で、積極的な売買は控えられそう
4/19-4/23の日本株式市場は、もみ合いの展開を想定する。新年度入り以降、日経平均30,000円の大台近辺はリバランスや利益確定の売り等から、上値が重い印象か。本格的な決算発表シーズン入りを月末に控えていることもあり、積極的な売買は控えられそうだ。もっとも、世界的なワクチン接種の進展により経済活動の制限は徐々に解除される方向にあると思われ、押し目は買いであるとの考えに変化はない。バイデン米政権による積極的な財政政策や高値圏で推移する米株式が日本株を下支えしよう。出遅れ気味であった米NASDAQ指数の上昇は日本のグロース株にはポジティブ材料と考える。
4/16に日米首脳会談、4/22-23にはバイデン米大統領が主催する気候変動サミットが開催される予定。脱炭素がテーマとして再度注目を集めることもありそうだ。
日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)が低下傾向に。2/26に一時ザラ場で29.99ptまで上昇する場面があったが、節目とされる20ptを下回り、足もとVIは17pt近辺での推移となっている。
(4/15記 投資調査部 大塚)