【世界市場の見通し】米金利上昇に警戒も、底堅い展開か
3/1-3/5の世界市場は、米国の金利上昇に神経質になる場面も想定されるが、底堅い展開か。
米国株は神経質な展開か。金利上昇に対する警戒感が高まっているものの、足もとの物価状況を踏まえると、平均2%のインフレ目標を直ぐに達成できるような状況ではない。緩和的な金融政策が継続する可能性が高く相場を下支えするだろう。
日本では年初からバリュー株優位の展開が継続しているが決算発表も一巡したことから、業績を精査した上でバリュー株の中での選別やグロース株を見直す動きも出ると予想される。期待先行で買われてきた銘柄の動向には留意したい。
中国株は慎重な値動きか。3/5に全人代を予定、中国製造2025が海外との軋轢を生んだことから、政策は控えめに打ち出される可能性がある。ただ、それは表現の問題で、実際にはIoT等への積極投資が想定される。徐々に再評価されよう。
(2/25記 投資調査部 藤本)
【日本株投資戦略】日経平均3万円割れは押し目買いで臨みたい
3/1-3/5の日本株式市場は、外部環境を睨みながら値固めの展開を想定する。ワクチン接種の進展を背景に世界経済が回復し、企業業績の改善が進むことによって株価が上昇する、との見通しに変更はない。
米追加経済対策が成立すれば世界経済の回復はより鮮明になりそうで、その動向が注目されよう。国内では緊急事態宣言の解除の話が具体的に聞こえてくるようであれば、株式市場にはポジティブ材料と思われる。
アナリストによる主要企業の業績予想の変化を示すQUICKコンセンサスDIは、金融を含む全産業ベース(1月末時点)で+26となり、7カ月連続の回復に。製造業DIは7pt改善の+33と、およそ3年ぶりに30台を回復した。投資家は2020年4-12月期決算を経て、景気と企業業績の先行きに対し自信を深めているもよう。
日経平均は2/19以降に何度か30,000円の大台を割り込む場面があったが、年初からの上昇を考えれば当然の一服と言えそうで、押し目は買いスタンスで臨む場面と考える。
(2/25記 投資調査部 大塚)