【世界市場の見通し】世界的にリスクオンムード継続か
12/7-12/11の世界市場は、引続き確りの展開か。
米国株は高値圏にはあるものの、追加経済対策への期待感から確りした地合いが継続か。12/8に大統領選挙人選出期日が予定されている。混乱なく選挙人が確定すれば、米国株にはプラス材料かと考える。ワクチンの承認を巡るFDAの諮問委員会の検討会が12/10に予定されているが、これまでワクチン期待で上がってきたこともあり、材料出尽くしには注意が必要か。
世界景気を映すとされる銅の先物相場が12/1のロンドン金属取引所で一時2013年以来の高値を付けた。「世界の景気敏感株」とされる日経平均も連動する形で上昇しており、今後の動向が注目されよう。
中国市場は堅調な相場展開が継続か。食品やPC/通信機器等の業種では増益率のピークアウトを示唆しているが、その他の幅広い業種は概ね業績改善傾向にある。バイデン政権成立による米中関係の改善期待もあり、リスクオンムードが継続しそうだ。
(12/3記 投資調査部 藤本)
【日本株投資戦略】今後も底堅い相場が継続するとみる
12/7-12/11の日本株式市場は、上値余地を探る展開を想定する。国内外で新型コロナ感染者が拡大傾向にあり、景気後退懸念等が意識される場面か。もっとも、日米の株式市場は堅調さを維持しており、日経平均は12/3にも年初来高値を更新している。その背景には新型コロナによる景気悪化懸念が投資家の政策期待を強くし、中長期的な回復見通しが維持されていることがありそうだ。ワクチン開発の進展が、さらにその見通しを強化している状況か。よって、今後も底堅い相場が継続すると思われ、押し目があれば従来通り買いで臨みたい。
12/11は12月限先物と同オプションのメジャーSQが控えている。12/10が最終売買日となるため、週後半は先物主導で乱高下する場面もありそうで、留意したい。
財務省は12/1、2020年7-9月期の法人企業統計を発表。全産業(金融業、保険業を除く)の売上高は前年同期比11.5%減の309兆2524億円。経常利益(同)は同28.4%減の12兆3984億円となった。
(12/3記 投資調査部 大塚)