【世界市場の見通し】日米は決算を見極める動きか、中国株は確りか
10/26-10/30の日米は主要企業の決算発表時期にあたり個別物色の展開を想定。一方、中国株は「5中総会」への期待から確りの展開か。
米国株はマイクロソフトやアップル等主力企業の決算発表時期にあたるため、個別物色の展開を想定。加えて11/3は大統領選挙にあたる上、選挙後の混乱も予想されるため、週後半は様子見姿勢が強まる展開も想定したい。追加経済対策を巡る動向にも注目か。
日本では秋の臨時国会が10/26に召集される見込みで、会期は12/5までの41日になるもよう。菅首相は10/26に就任後初の所信表明演説を行う予定。菅内閣が目指すところをしっかりと確認したい。
中国株は引き続き確りの展開を想定している。急速なペースの人民元高が上値を抑える要因と考えられるが、「5中総会」を控えており、発表される経済政策と人民元高対策への期待感は高いものと考えられる。
(10/22記 投資調査部 藤本)
【日本株投資戦略】決算発表が株価を見直すきっかけとなろう
10/26-10/30の日本株式市場は、日経平均23,500円を固める展開を想定する。外部環境は依然として不透明だが、事前の会社予想よりもやや強めと見込まれる決算が相場を下支えしよう。新たな見通しに基づいた銘柄の選別が行われることになると考える。米大統領選挙を間近に控え、ボラティリティが上昇する場面も予想されるが、押し目は買いで臨みたい。
本格的な決算発表シーズン突入で、基本的には個別物色の動きが中心になりそうだ。3月決算企業を中心に決算発表が11月半ばまで続くことになるが、個別企業の決算内容(コンセンサスとの比較や通期業績予想の開示や修正の有無、通期に対する進捗率、今後の成長余地など)等を吟味することになろう。
4-9月期の実績に関しては、新型コロナの影響等から前年同期比で悪化する企業が多いと思われる。もっとも、4-6月期が業績の底になり、緊急事態宣言の解除を受けた経済活動再開で7-9月期からの反転が期待できそうだ。
(10/22記 投資調査部 大塚)