【世界市場の見通し】米国株は上値重いも日中はしっかりの展開か
10/12-10/16の世界市場は米国市場が追加経済対策を巡り迷走気味で上値が重たい一方で、日中はしっかりの展開を想定。
米国株は追加経済対策を巡り一喜一憂する展開か。トランプ大統領は追加経済対策の協議打ち切りを指示した後、航空会社と個人への現金直接給付の成立を促すなど、議論は迷走気味。議論の進捗に注目か。
東証マザーズ指数が堅調推移。足もと、約2年8カ月ぶりの高値圏に。IT関連を中心に今後の成長が期待される銘柄群が指数を押し上げている模様。新型コロナがデジタル対応を加速させている印象で、動向に留意したい。
中国は好材料に恵まれよう。国慶節中(10/1-8)に、米国でバイデン候補とトランプ大統領の支持率の差が広がった。10/19に発表予定の7-9月GDP成長率は昨年並みに近づく見通し。「5中全会」への期待感も高まっている。中国株は力強い展開か。
(10/8記 投資調査部 藤本)
【日本株投資戦略】押し目買い意欲の強さが感じられる状況か
10/12-10/16の日本株式市場は、上値余地を探る展開を想定する。東証のシステム障害やトランプ米大統領の新型コロナ感染による入退院など、下期は波乱の幕開けとなった印象。もっとも、日経平均はこのところ終値で23,000円を割り込むことはなく、下値では押し目買い意欲の強さが感じられる状況か。日経平均のボラティリティーは比較的に落ち着いているように見える。
10月下旬頃から本格的な決算発表(主に3月決算企業の中間期など)シーズンに突入することになるが、その前段として来週も引き続き消費関連企業が決算を発表する流れ。3月決算企業の業績見通しの修正なども発表される見込みであることから、しばらくの間、個別銘柄ベースの業績関連の材料やニュースで相場が動く場面が多くなるように思われる。
世界経済の回復を前提にすれば、日本企業の収益も中長期的な回復が見込まれよう。外部環境などの影響で波乱することがあれば、押し目は買いで対処したい。
(10/8記 投資調査部 大塚)