【世界市場の見通し】米中が出遅れる中、日本株がしっかりか
10/5-10/9の世界市場は米中が出遅れる中、日本株がしっかりの展開を想定。
米国株は上値の重い展開か。大統領選討論会でトランプ大統領が巻き返しに失敗したもよう。追加経済対策を巡る協議の進展に期待感はあるが、時間はあまり残されていない。経済対策が進展すれば相場を下支えよう。
あまり話題にはならなかったが、日経500がバブル期に付けた史上最高値を9/28に終値で31年ぶりに更新した。ちなみに日経平均のそれは38,915円。日経500には日経平均にない、任天堂、日電産、カプコンといった構成銘柄が。一条の光がさしてきたと言えよう。
中国は各種経済指標の内容が良好で経済活動は回復してきた。また国慶節で旅行者が増加し、航空業界にも回復の恩恵は及ぶと考える。ただ、好調な経済を背景に中国政府は既に景気刺激策からの出口戦略を模索しており、金利も上昇し始めているようだ。5中全会前まで上値の重い展開か。
(10/1記 投資調査部 藤本)
10/5-10/9の日本株式市場は、日経平均23,000円の大台を意識し値固めの展開を想定する。
欧州の新型コロナ感染再拡大や米中摩擦、そして米国の追加経済対策の行方など外部環境に不透明感が残る状況。加えて、10月は前半の所で2月決算企業の中間決算発表、下旬以降は3月決算企業の中間決算の発表があることから、積極的に動きにくいタイミングとなる。
もっとも、今回は菅新政権への政策期待が株式市場を下支えしよう。菅首相のいうところの「メリハリのある対策を通じて、感染拡大防止と社会経済活動の両立」を織り込む流れが継続すると考える。予備費を活用した追加の経済対策の可能性にも留意したい。
コロナ禍にあって、事業再編を計画・実行する企業が増えている印象。収益性等を重視した再編の動きは今後も継続すると思われ、株価にも影響を与えそうだ。
10/1に日銀から2020年9月調査の日銀短観が発表され、大企業・製造業のDIは11四半期ぶりに改善した。
(10/1記 投資調査部 大塚)