9/14-9/18の世界市場は、需給面等を背景にスピード調整も、物色対象は拡大の方向か。
米国株はハイテク株中心に調整している。オプション市場での大口投資家の投機的なコール買いや米国の追加経済対策に目途がつかないことが不安定な値動きの背景かと思われる。9/14の下院の再開や、指数や原株の先物・オプション期日である9/18のクアドルプルウィッチングを控え値動きが激しくなる場面もありそうだ。
日経平均は9/3に終値でコロナ急落前の水準を回復したが、その後はグロース株を中心に利食い売りが優勢な状況に。世界的なマクロ環境の改善を考慮すれば株が評価される場面があってもよさそうで、今後はグロース株と景気敏感株が循環的に物色される流れか。中国は8月の洪水被害が例年程度に留まるとされており、今後発表の8月の経済指標も悪くはないと考える。ただ、中国以外の市場が不安定であることに加え、中国でも物色対象が変わりつつあることから、株式市場は不安定な動きが継続するとみられる。
9/14-9/18の日本株式市場は、次の展開を待ちながら日経平均23,000円の大台を意識する週となろう。
9/14に自民党総裁選、9/15-16にFOMC、9/16-17に日銀金融政策決定会合など重要イベントを控えるスケジュールとなっている。大きな変化はなさそうだが、様子見姿勢が強まりそうで、「〇〇待ち」で薄商いになりそうだ。
時期的には9月の中間期末を控えて配当利回りに着目した買いも有効か。ただ、業績によっては減配等を発表する企業もありそうで、注意が必要となろう。
9/17の雪国まいたけから秋のIPOラッシュが始まる。現在のところ10/16のアースインフィニティまでの約1カ月間で14社のIPOが予定されている。東証マザーズなど新興市場に上場予定の企業が多く、これまでのIPO INDEXのパフォーマンス等を考えれば、個人投資家の人気を集めそう。コロナ禍でも利益成長が期待される銘柄やテーマ性を持った銘柄などに注目が集まることになろう。