【世界市場の見通し】中国本土市場のアウトパフォーム継続を見込む
6/22-6/26の世界市場では、中国本土市場が引き続き日米を上回るパフォーマンスを示すと考える。
6/8-6/18の主要株価指数の騰落率をみると、S&P500指数(▲2.4%)、日経平均株価指数(▲2.2%)、ハンセン指数(▲1.2%)がマイナスだった一方、ナスダック指数(+1.3%)、上海総合指数(+0.2%)、深セン成分指数(+2.8%)はプラスとなった。足元では、コロナ後を睨んだハイテク株と欧米投資家の影響を受けにくい中国本土株が底堅いようだ。中国は5月の経済指標が示すように、景気のV字型回復を辿りつつあるようで、投資家に安心感を与えている可能性がある。
どの国も政府の景気支援策が継続すると見込まれるため、株価の上昇基調は維持されよう。ただ、目先は日米市場とも落ち着き処を探る展開が継続するとみられるため、中国本土市場が相対的に良いパフォーマンスを続けると考える。
(6/19朝記 マーケット支援部 白岩)
【日本株投資戦略】株式市場は、その先を織り込んでいると考える
6/22-6/26の日本株式市場は、外部環境をにらみながら神経質な展開を想定する。
新型コロナの第2波や朝鮮半島情勢などが警戒されるなか、先物主導で荒い値動きになる場面がありそうだ。日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は節目とされる30ptを超える状況にあり、日経平均は値幅を伴い乱高下する可能性があろう。
もっとも、相場に対する過度な悲観は必要ないだろう。第2次補正予算は6/12に成立した。日銀の黒田総裁は6月の金融政策決定会合後の会見で、必要があれば躊躇なく追加緩和を講じると述べた。強化された金融政策と積極的な財政政策の機動的な連携が株式市場を下支えするだろう。よって、押し目は買い場となろう。株式市場は足もとの実体経済ではなく、その先を織り込んでいると考える。3月下旬から6月上旬にかけての上昇相場に乗りきれなかった投資家の買いにも期待したい。
(6/18記 投資調査部 大塚)