6/1-6/5の日本株式市場は、利益確定売りをこなしながら、値固めの展開を想定する。
日経平均は緊急事態宣言が全面的に解除されたことで、経済活動が再開に向かうとの期待を背景に5/26に21,000円の大台を回復。また東証マザーズ市場の売買代金が5/26に2016年4月以来の多さとなるなど活況な状況となっている。
テクニカルな過熱感は残るが、需給が相場を下支えしよう。先物を売り持ちする投資家の買い戻しが見込まれること、経験的には東証株価指数が一定程度下落する場面では日銀のETF買いが期待されること、裁定売り残は約2.5兆円(5/15時点、当限月+翌限月以降の合計)規模まで積み上がっていることで、売り方が買戻しを迫られる可能性は大きいと考え、相場の下値は限られると見る。株式市場にとっての新常態とは何かを探ることになろう。