2/25-2/28の日本株式市場は、引き続き落ち着きどころを探る展開を想定する。
外部環境をにらみながらの流れは継続しそうだ。ニュースに一喜一憂する場面も予想されるが、押し目は買いで臨みたい。
新型肺炎問題が相場の重しとなることが予想されるが、史上最高値近辺にある米株式市場が日本株を支える材料と考える。
このところ日経平均は日々の材料に影響され不安定な動きとなっているように思われるが、ドル/円の動きは落ち着いている印象で111円台の円安は好材料と言えそうだ。
2/22-23の日程でG20財務大臣・中央銀行総裁会議がサウジアラビアで開催される予定。各国政府による新型肺炎に対する国際的な協調体制が早期に構築されることを期待したい。
物色対象は、今後も好業績が期待される銘柄に加えて、2021年3月期に業績回復が見込まれる企業となろう。加えて、株主や投資家を意識し企業価値を高めるための資本政策を積極的に実施する銘柄となろう。
3月はIPO(新規上場)ラッシュとなる見込み。IPOスケジュールを見ると2/25から3/26にかけて25社が新規上場の予定(2/20時点)となっている。東証マザーズやジャスダックに上場予定の企業が多く、新興株式市場に対する投資家の関心が高まりそうだ。このところ日経平均や日経ジャスダック平均にアンダーパフォームしている東証マザーズ指数の動向にも注目したい。
なお、東証マザーズ指数がその他指数に劣後する背景には指数構成比率の高い(言い換えると時価総額の大きい)銘柄の業績問題があるのでないかと思われる。
来週はちょうど月末にあたることから、重要経済指標の発表が多く予定されている。2/28には1月の完全失業率、同有効求人倍率、同鉱工業生産(速報値)、同住宅着工が発表される流れに。