持たざるリスクも
9/30-10/4の日本株式市場は、短期的な過熱感を日柄をかけて解消しながら、日経平均22,000円大台を値固める展開を想定する。
なお9/30、10/1は月末月初であり、重要な経済指標が多く発表される予定となっている。また、10/7-10/14の日程でノーベル賞の発表が予定されているが、関連する銘柄に動きが出始めることも予想されよう。
10/1から名実ともに下期相場入りすることに。10月は、下旬以降に本格化する3月決算企業の中間決算(2Q累計)の発表を控え、前半は様子を見たいと考えている投資家が国内機関投資家中心に多いと思われ、積極的には動きにくい時期となりそうだ。
もっとも、その一方で、海外投資家はこれまで日本株を大きく売り越してきたが、日経平均は足もと22,000円前後で確りの地合いとなっている。
海外投資家は「持たざるリスク」や日本株の組入比率等を強く意識した運用を迫られることになりそうで、「押し目待ちに押し目なし」の展開になることもあると考える。
足もと日経平均の強さが目立つ状況だが、日経JQ平均は9/5から14営業日上昇するなど堅調な値動きに。東証マザーズ指数も動意を見せ始めたとの印象も。留意したい。
短観、業況判断はどうなる
10/1に日銀から2019年9月調査の全国企業短期経済観測調査(いわゆる短観)が発表される予定。米中貿易問題等、不透明な外部環境が企業家心理にどの程度影響を与えたのかに注目が集まろう。
ちなみにQUICKがまとめた9月短観の業況判断DI(最近)の予測中央値(9/17時点)は大企業・製造業でプラス2(前回6月、プラス7)、大企業・非製造業でプラス20(同プラス23)となっている。
また、大企業・製造業の事業計画の前提となっている2019年度の想定為替レートが前回(109.35円)からどの程度修正されているかも確認したい。
(9/26記 マーケット支援部 大塚)