持たざるリスクが意識される場面か
9/24-9/27の日本株式市場は、過熱感を残しながらも利益確定の売り等をこなしながら、上値余地を探る展開を想定する。
なお、9/23(月)は「秋分の日」の祝日のため日本株式市場は休場となる。
日経平均の価格帯別累積売買高(2018年年初から直近)を見ると、21,500~22,500円の価格帯での売買が多く、22,000円を上回る水準では、利食いや戻り待ちの売りが相当程度出ると予想される。
もっとも、日経平均は9/17に心理的な節目である22,000円の大台を終値で突破するなど、堅調な値動きとなっている。市場参加者の多くはこれまでの投資スタンスの見直しを迫られることになると考える。
特に海外投資家は2018年に日本株(東証発表の投資部門別売買状況、2市場1・2部等)を約5.7兆円売り超し、2019年に入っても9月第1週までで、約2.4兆円売り超すなど売りを継続している。
ファンドのパフォーマンスという点において、日本株の組入比率の見直しは喫緊の課題と言えるのではないか。持たざるリスクが意識される場面と思われる。
日本株のサポート材料とは
米連邦公開市場委員会(FOMC)を大きな波乱なく通過したこと、米国株式市場が史上最高値まで数百ドルに迫る位置にあること、為替が以前に比べ円安方向で推移していることなど、日本株をサポートするポジティブ材料は多いと考える。
加えて9/12のことにはなるが、欧州中央銀行(ECB)が、銀行が余剰資金を預ける際の金利をマイナス0.4%からマイナス0.5%へ下げるとともに、国債などを買い入れる量的緩和を11月に再開ことを発表したことも、過剰流動性相場を担保するという点において株式市場に好材料といえよう。
(9/19記 マーケット支援部 大塚)