もみ合いの展開か
9/9-9/13の日本株式市場は、もみ合いの展開を想定する。
日経平均は一部外部環境の改善等を好感、21,000円の大台を回復するなど、強さも感じられる地合いか。もっとも、米中貿易問題などの懸念材料は残っており、上値追いには売買代金の増加が必要と考える。
また、来週の9/13(金)にはオプション・先物のSQ(いわゆるメジャーSQ)が控えており、来週後半から来週末にかけては先物主導で思惑的な売買が入る可能性もありそうで、注意が必要だろう。調整するようであれば、買いで対応したい。
なお9月は9/12にECB理事会、9/17-18には米連邦公開市場委員会(FOMC)、そして9/18-19に日銀決定会合が開催される予定。ECB理事会の内容によっては日銀に対する金融緩和期待が強まることもありそうだ。
9/5現在、9/12-10/9の間に新規上場を予定している企業は11社となっている。東証マザーズやジャスダック等、新興市場に上場予定の会社が多い。東証マザーズ市場はこのところ他市場に対してアンダーパフォームしており、見直すきっかけになるかに注目したい。
法人企業統計、製造業が不調
財務省は9/2、2019年4-6月期の法人企業統計を発表。総じて、製造業の低調さを非製造業が補う形になったと言えよう。
全産業(金融業、保険業を除く)の売上高は前年同期比0.4%増の345兆9119億円で、11四半期連続の増収(前年同期比ベース)となった。一方、経常利益(同)は同12.0%減。内訳を見ると製造業が同27.9%減となり4四半期連続のマイナス、非製造業は同1.5%減となった。
また、「ソフトウエアを含む全産業(金融業、保険業を除く)」の設備投資は前年同期比で1.9%増の10兆8687億円だった。伸び率は前期2019年1-3月期から大幅な低下に。内訳を見ると、製造業が前年同期比6.9%減、非製造業が同7.0%増と対照的な結果となった。
(9/5記 マーケット支援部 大塚)